【弊社鑑定書見解総括】1. 鑑定書は全て私文書であり、公文書でない、公の鑑定人は存在しない2. 学術証明は一切記載されていない3. 鑑定書は誰でも発行できる書類で何の資格もいらない4. 鑑定書付されていない銘器、銘弓多く存在5. W.E.Hillu0026Sons等一流鑑定書があれば、売買は有利には運ぶが、出物は少ない要は、鑑定書などなくとも本物は本物、銘器は銘器、偽物は偽物、駄作は駄作、ただ鑑定人が制作現場に立ち会い発行した鑑定書(モダン以前は能ですが)、製作者本人が認めた制作証明書付された個体は信頼に値するものと思料【オークション予想落札価格為製作者特定基準商品名表記】主として「サザビーズ」での言い回し9例基本に分類番号付して弊社商品名表記◎選定◎I. By or work of ~タイトルにある名前の作品と断定した作品II. Ascribed to ~「~帰する」と云う意味で本物と云うには無理があるが見紛う銘器III. Attributed to ~文献、鑑定書があっても見掛け、年代が~に帰する意味で真正とは言えない作品IV. Work shop of ~製作者の工房か、指導のもと作られた作品V. School of ~製作者の系列に属する作品を意味、制作年代の幅大きいのが難で網羅する作品は多いVI. Circle of or Follower of ~同年代か、少し後に製作者モデルで作られた作品、国籍は問わずVII. Replica of or In the manner of ~古色ニス施工、手法真似本物そっくり作品、新作もありで国籍多いVIII. Copy of or Model of ~名工とは言えないメーカーが製作者モデルで作ったファクトリー・メードの作品IX. Labelled ~単に製作者本人のラベル貼付作品、ほとんどがプレス加工品、後に by~ 有れば真正作品たった1語を弄ることによって、全く別のバイオリン表記になります【分類表記】u003cBRu003ea)コンテムポラリー(製作者存命中のバイオリン) ① プレス加工品② 半手工品③ 工房製(準マスター・メード) ④ マスター・メードb)モダン(1820年頃〜1959年頃までのバイオリン) ⑤ プレス加工品⑥ 半手工品⑦ 工房製(準マスター・メード) ⑧ マスター・メード ・伊太利 ・仏蘭西 ・独逸その他の国c)オールド(1820年頃以前の継ネック・グラフティング施工バイオリン) ⑨ ファクトリー・メード⑩ マスター・メード ・伊太利 ・仏蘭西 ・独逸その他の国 現在流通しているバイオリンは上記10種類のいずれかのカテゴリーに入るものと思料 弊社は1959年以前制作で存命していない場合は モダン と分類致します【セッティング・フィッティング】●セッティングとは、ペッグ、駒、魂柱、テールピース、エンドピン、弦、顎あて 楽器本体に取り付けることを指します●上記列挙、取り外し出来るパーツ交換作業を狭義のフィッティングとも言います フィッティングの中で最も端的に音に影響与えるのが、駒と魂柱 接地度合が 大きければ大きい程、楽器が本来持っている性能引き出せます 提携先工房は拘り施工、駒と魂柱セッティング100%接地度は能、永遠の課題 駒足70~80%、魂柱40~50%設置面積確保すれば「クラフトマン」称号付与●弊社取扱楽器は仏蘭西Vichy、英国BROMPTON’S等欧州各地オークション 提携仏蘭西弦楽器工房FRANCE ARCHETS EURL落札・入手個体の為 フィッティング未装填個体中心出品、個体相応セッティング承ります 欧州オークション落札・輸入時写真後半に掲載(Before/施工実施場合After) 日本到着後撮影写真もLED照明下でなく自然なニス状態披露したく太陽光下で撮影【楽器履歴・物語】 弊社取扱楽器制作後50~300年経過個体に相応しい物語内包、入手情報可能な限り物語お伝えします●貼付ラベル1枚(英label仏etiquette)◎MANUFACTURED BY MASAKICHI SUZUKI NAGOYA NIPPON No.5●サイズ・Body length 357mm(355mm±4~6mm許容範囲)・Stop 195mm(195mm±3~5mm許容範囲)・Upper Bouts 168mm(165mm±7mm許容範囲)・Middle Bouts 110mm(114mm±7mm許容範囲)・Lower Bouts 210mm(205mm±7mm許容範囲)●添付書類・付属品・補記事項・大正期制作黒塗木製オリジナルバイオリンケース(写真参照)・中央公論新社「日本のヴァイオリン王鈴木政吉の生涯と幻の名器」進呈 白黒写真多数掲載P113の1907年当時価格表22ランク弐圓~百弐拾圓 本器は下から8番目拾圓政吉本人制作特注除いて「中クラス」でした・工房にて修復、セッティング、調整未済ですが個体相応見積済、此の儘使用も可1. 駒交換2. 指板削り反り調整3. 剥がれ修復4. クリーニング・ニス修復5. New fittings(テールピース・ナイロン・アジャスター・エンドピン・顎当6. 弦交換(ドミナントシルバー) 全部依頼しなくとも上記から選択も可能概算「基準価格」で4~5万程度・工房製(アトリエ製)は準マスターメードとも呼ばれ骨董的価値を有する個体も多い 19世紀後半からバイオリン人口増加、生産性劣るマスターバイオリンだけでは 高品質バイオリン供給出来ないことから、師匠たる有名メーカーが自分の、また 他のアトリエで職人雇い制作させた個体、当然、師匠たるマスターメード より価格は添付カタログ参考にすると1/4程度安いが、師匠や会社ラベルに アトリエ製ラベル張り付けたものは、最終仕上げはマスターワークに近い個体 下手なマスターメードより優れた作品も多数存在している・17世紀後半から、独逸系ギルドでは分業による手工業的量産が始まったと云う 1677年設立マルクノイキルヘン「Migma社」は有名、現在マスターメードに特化 マスターメードと言うには難が有りますが、手工品であることは 違いない。機械削りが始まるまで行われていたもので、ネック、表板、裏板横板 組立て、ニス、フィッティングと各部位をそれぞれの専門職人が担当して 各自宅、工房で制作する工法を「寄木細工法」と呼びます・本機は工場製、別名「ファクトリーメード」で機械を使用して、大量に作られる バイオリン、骨董的価値は無い、仏蘭西J.T.L社やLaberteu0026Magnie社を範として 黎明期政吉が導入した型に押し込んで表板、裏板作るプレス加工、ニスも コンプレッサーによる吹付工程、格下1~3号当りはこの工法ですが 本器5号当りからスクロール含むネックは「手彫り」で使用メイプル、スプルース 夏目、冬目、虎目ハッキリとした材使用している(写真参照)●修理・メンテナンス 弦楽器は一台一台個性があり、大変デリケートな楽器です お持ちの楽器に気になる点がありましたら、何でもご相談ください また、季節ごとの調整、演奏会前の調整なども承っております 楽器が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、信頼の技術で調整いたします主なメンテナンス価格(税込)・弓毛替ヴァイオリン5,500・弓毛替ヴィオラ6,600・弓毛替チェロ8,800・弓毛替コントラバス11,000・駒交換ヴァイオリン6,600~・駒交換ヴィオラ8,800~・駒交換チェロ13,200~・弓銀線皮巻5,500~・クリーニング4,400~・ペッグ調整2,200~・ハガレ修理3,300~・指板調整4,400~・魂柱交換3,300~ メンテナンス・調整内容によっては楽器・弓をお預かりする必要が御座います 演奏会などの予定がある場合は御相談下さい【本バイオリン関係ウェブサイト・ペーストして閲覧下さい】・鈴木バイオリン製造株式会社サイトhttp://www.suzukiviolin.co.jp/about/history/政吉(No.5)というラベルのバイオリンは巷ではふんわり心地よく響くが、廉価版の政吉(No.1滅多に市場には出ませんが)は、まさにそれは、ヴァイオリンの形をした箱という風評。それでも昔の日本人がこれで練習を始めたのかと思うと感慨深い。「MASAKICHI SUZUKI」は量産ヴァイオリンのブランドですが、量産品でもランクによって相当違うようです。鈴木政吉の自作(とされるもの)は滅多に市場には出てこないようですね。